唐変木のためのガイダンス

バツイチ・卵巣がん闘病中・統合失調症・ADHD診断済・交際相手有の50代前半女性の日記。

2日遅れの七夕と劣等感と焼きもち(中編)

 前編はこちら

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 徳さんの自宅最寄り駅に着いてから二人でコンビニに寄り道。22時半頃に部屋に着く。
 雨が降って蒸し暑い日だったので、お茶を飲んだ後に早速お風呂を借りる。続いて徳さんもお風呂に。徳さんを待っている間ソファに横になり、フジテレビONEで放送されているプロ野球ニュースを観ていた。

 徳さんがお風呂から出てから、徳さんのマンションに泊まってまで話す必要があった案件に。
 徳さんが先週家に訪ねてきてくれた際、父に離婚理由を細かく聞かれた時に元奥さんが「愛らしい容姿の上危なっかしい感じで守ってあげなきゃという気持ちにさせるタイプ」と徳さんが言ったことに、私が大きく引っかかって精神のバランスを崩してしまった。

 

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 「愛らしい容姿の上危なっかしい感じで守ってあげなきゃという気持ちにさせるタイプ」
というのは、私にはない特性なので不安に。それではっきり言うと一部の男性に疎まれてきたので。
 
 また、私は容姿に自信がない。
 中学・高校と同級生や教員に容姿をなじられたり笑われ続けて、「ゴリラ」とも言われた。
 私の父方の祖母がインドネシア出身で、私は隔世遺伝で父方の祖母にそっくりと実の息子である父や叔父や親戚中から言われている。ある意味日本人離れした容姿なのかもしれないので、おかしな目で見られた可能性が高い。今の精神科の主治医にもそう言われた。
 その結果、身体醜形障害を発症。今も精神科で治療を受けている。
 また元義母がルッキズムが強い人で元義弟よりも10歳以上年下で大学時代に読者モデルをしていた再婚相手の女性と容姿を比較して、再婚時の両家顔合わせの食事会で皆の前で容姿を笑い者にされた。
 両家顔合わせの食事会は元義弟の再婚相手および家族主導で急遽決まったため、シフト制勤務の鉄道員の元夫はシフト調整ができず列席することができなかった。なので、私の味方はいなかった。元夫は小さい頃から元義母の暴言暴力ネグレクトに晒されて生きてきたので、私がそのような目に遭っても庇ってくれなかった可能性が高いが。
 この出来事が中古マンションを購入して夜逃げ同然に引っ越して、元義母と距離を取ろうと元夫と決めた決定打だった。
 元夫と私が消えたことで元義母は一時期半狂乱になっていたようだが両親と元夫と口裏を合わせて、「私が精神的に不安定な男友達にストーカー行為に遭った挙句、強姦されかけた。相手は逮捕されたが、姿を隠した方がいいということで急に引っ越した。相手側と対応してくださっている弁護士の指示で連絡先は教えられない。」と嘘をついて離婚まで逃げ切った。
 その後も携帯電話番号もメールアドレスも変えていなかったので、思い出したように元義母からメールが来るのくり返しだった。(離婚後に携帯電話番号とメールアドレスを変更。)
 昨年有村藍里さんの美容整形が話題になった時は、美容整形を勧めるメールが来た。
 元義母は地上波民放のワイドショーと女性週刊誌が情報源。
 深く傷ついたが、友人知人や両親に元義母は頭がおかしいから相手にするなと言われた。
 徳さんも同じことを言ってくれた。
 
 余談だが、元義母が容姿にベタほれしていた元義弟の再婚相手の女性は女優の戸田恵梨香さんそっくりだったので、両親も私もNHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』を怒りから見ることができなかった。戸田恵梨香さんには申し訳ない風評被害だが。
 元義母が実家に電話をかけてくるたびに、「あいりちゃんは岩石みたいな顔をしてるから、Kちゃん(元義弟の再婚相手)がお嫁に来てくれて私が恥ずかしい思いをせずに済むわ。Kちゃんは戸田恵梨香ちゃんそっくりなの。」と母に話したので、両親が激怒して、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という状況になってしまった。
 くり返すが、戸田恵梨香さんに申し訳ない。

 元夫と結婚生活を送った11年間、元義母から容姿に対するジャブやパンチを浴び続けて、身体醜形障害が悪化。
 元夫との離婚は、結婚後にアスペルガー症候群ADHDが混合した発達障害の診断を受けた元夫との意思の疎通に疲弊したこととアルコール依存の問題および金銭面のだらしなさと、元義母のトラブル処理を私に丸投げする元夫と元親族への不信感が限界に達したことが主な原因。
 しかし、私も身体醜形障害の発作を起こした時に元夫をかなり困らせて疲弊させていたに違いない。
 私も元夫に迷惑をかけている。
 
 先述のことをまとめて私がいかに容姿に自信がないかと、身体醜形障害を思春期から患っていて今も治療を続けていることを説明。徳さんの前で身体醜形障害の発作を起こして、徳さんに迷惑をかけたり嫌われることが怖い。今の精神科の主治医から身体醜形障害に関しては僕が桜井さんにあなたは醜くないですよと言っても、桜井さんが自分が醜いと思い込んでいたら僕の力ではどうにもならないんですよと言われていると徳さんに話した。精神科の先生がどうにもならないものを私自身がどうしたらいいかわからない。出口がない問題だよねとつけ加えた。
 
 徳さんはいつものように私の話を相槌を打ちながら、否定せずに我慢強く聴き続けてくれた。
 そして、口を開いた。
(完結編につづく)