唐変木のためのガイダンス

バツイチ・卵巣がん闘病中・統合失調症・ADHD診断済・交際相手有の50代前半女性の日記。

徳さんとの話し合い

 昨日、徳さんが大学生の恋愛のような熱量で暴走しているので困惑しているという内容のブログを書いた。 

 昨夜電話で話し合った。

 相手が誰であろうと長電話を嫌う両親に、「22時から電話で徳さんと大事な話し合いをするから。かなり長丁場になると思う。できるだけ邪魔しないで。私のことは気にせずに寝て。」と夕食後に説明し、理解を求めた。

 

ai-sakurai-tokorozawa.hatenablog.com

 徳さんにお昼のうちに、「どうしても電話で話したいことがある。夜、納得いくまで話し合う時間を取ることができますか?」とメールを入れていた。
 徳さんは別れ話かとビビっていたようで、「そんなに大事な用事だったら、家に来て欲しい。」と言われた。私は金曜日の深夜に持病の気管支喘息の大きめの発作を起こして外出できないけど早めに伝えたいことがある。別れ話ではないから安心して、これからも長くつき合うための話し合いだからと伝えた。
 
 約束通り22時に徳さんの携帯に電話を入れた。
 徳さんが本当に不安がっているようだったので、私のことを好きになってくれてありがとうつき合ってくれてありがとうと初めに言った。でも、不安になっていることがある。これさえクリアできれば、徳さんともっと長くつき合えるかも知れないからこれから私が言うことを冷静に聞いて。私もできるだけ冷静に話すからと言った。
 
 徳さんが同棲や結婚を焦っていることが怖い。今まで友人関係だったので話すことではないと思って話していなかったし、交際して間がないから話し辛かったけど、前の結婚の影響で男の人と二人っきりでいることが怖い。それから、病気で心身が弱っているので、徳さんの熱意に応えられないことを負い目に感じ続けている。これから話すことは勇気が要るけど、避けて通れない問題だから話す。徳さんを満足させられるほど、性交渉が十分にできない身体だということが大きな負い目になっている。徳さんはまだ性欲が十分にあるから申し訳ないから風俗通いを許してるけど、徳さんがもし風俗で働いている女の人に恋愛感情を持ったらと考えると胸が苦しくなる。徳さんの相手をしてくれるお嬢さん達は、私よりも若いし健康だし身体もきれいだし。今、処方されている精神科と婦人科の薬に体重増加の副作用がある。卵巣がんが再発してから処方された薬の副作用で1年も経たないうちに10kg以上太った。だらしない身体を徳さんに見てもらうのは申し訳ない。死にたくなるくらい辛い。
 離婚した時、徳さんへの気持ちをもう抑えなくていいんだってホッとした。でもその時には、私はこんな身体(卵巣がんの再発)になっていた。徳さんに想いを伝えられた時はうれしかったけど、どうしたらいいのかわからなかった。
 男の人と二人っきりでいることが怖いことを克服できたら、私も徳さんと一緒に暮らしたい。だけど、母の代わりに家事をしている現状では両親に申し訳なくてできない。それから、子どもの頃両親の仕事が忙しくて親戚や母の友人の家をたらい回しにされ続けたりシッターさんのお世話になったりで、親子で過ごすことが少なかった。その時間を今取り戻している最中なので、その辺の問題もある。
 申し訳ないけど、私の気持ちが整理できるまで待って欲しい。
 でも、私も徳さんと一分一秒でも長く一緒に居たいから、両親と相談して徳さんと過ごせる時間を増やす。コツコツと積み重ねていってから、同棲とか結婚のことを考えてもいいんじゃないかな?と話した。


 私の部屋の卓上電波時計で確認した限りでは22分ほどの演説になっていた。
 徳さんは私の言うことを否定せずに、うんうんと相槌を打ちながら聴いてくれた。
 徳さんに、あいりは僕よりしっかりしてる。学力が低いことをよくいじってたけど、僕より大人だ。僕は焦りすぎていた。申し訳なかった。あいりに信用される人間になる。あいりと少しでも長く一緒に居られるように近いうちにご両親にあいさつに行くと言ってくれた。僕に免許と車があれば今すぐあいりに会いに行きたいとも。

 私は電話口で泣きながら聞いていた。

 そして、私が一番辛かった件に関しては、
「僕は人間のセックスは視覚や触覚や嗅覚だけでするものではないと考えてる。心でするものでもあると。単に性欲を満たすだけだったら、単なる野獣だ。人間のすることではない。あいりとなら全てが満たされるセックスができる。どうか頼むから僕の前から消えないでくれ。」
と言われた。私はより泣いた。

 しかしその後、「昔から僕のこと好きだったのか。僕の片思いだと思ってた。」とすっとこどっこいなことを言い出した。涙が一発で引っ込んだ。クスクス笑ってしまった。
 やはり徳さんは徳さんだった。

 近日中に徳さんと会う約束をした。
 最後に徳さんが電話越しにNegiccoの「愛は光」をギターで弾き語りしてくれた。


Negicco「愛は光」(作詞・作曲 堀込高樹、編曲 KIRINJI)

 
 昨夜、徳さんと私の関係が改めてスタートした。